牛肉の部位でミノはどこ?食感や料理法まで徹底解説【完全ガイド】

牛ホルモンのミノ

焼肉屋さんでホルモンを頼む時に、必ずと言っていいほど注文する人も多い「ミノ」。コリコリとした独特の歯ごたえが、やみつきになりますよね。

しかし、「ミノってどこの部位?」「上ミノやミノサンドって、普通のミノと何が違うの?」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?

本記事では、ミノの部位や味わいの特徴、美味しい食べ方などを解説します!

目次

ミノとは?部位や味・特徴を解説

ミノの部位や味、特徴について解説していきます!

ミノは牛のどの部分にある?

ミノは、焼肉屋さんで人気のメニュー「ホルモン」のひとつ。コリコリとした独特の歯ごたえが魅力ですが、これは牛の胃袋の一部です。牛は4つもの胃袋を持ち、それぞれに役割があります。ミノは、その中でも一番最初に食べ物が通過する第一胃にあたります。

残りの胃は、それぞれ「ハチノス」「センマイ」「ギアラ」と呼ばれ、ミノとは異なる食感や味わいが楽しめます。

ミノの名前の由来

牛は一度飲み込んだ草を口に戻して噛み砕く「反芻(はんすう)」を行います。ミノはこの反芻のために、食べた草を一時的に保管し、発酵させる役割を担っています。そのため、他の胃と比べて大きく、広げると昔の雨具「蓑(みの)」に似ていることから、「ミノ」と呼ばれるようになったと言われています。

ミノの味や特徴

牛の第一の胃袋であるミノは、他のホルモンと比べて臭みが少ないのが特徴です。味わいは肉厚で弾力のある食感と、さっぱりとした淡白さが魅力です。

肉質自体は硬いため、細かく切れ目を入れて食べやすくするのが一般的です。白モツの中では比較的食べやすく、タンパク質、ミネラル、ビタミンなど、栄養バランスにも優れています

また、ミノの中でも、特に分厚い部分は「上ミノ」身と身の間に甘い脂が挟まっている希少部位は「ミノサンド」と呼ばれています。

ミノのおすすめの種類と特徴

コリコリとした食感とジュワっと溢れる脂身が人気のミノですが、おすすめは上ミノ・ミノサンドの2種類に分けられます。それぞれについて解説します。

上ミノの特徴と魅力

上ミノは第一胃袋の中でも特に厚みがある部分のこと。そのため、上ミノはミノと比べて一頭から取れる量が少なく、希少価値が高い部位として知られています。

上ミノの特徴は、なんといってもその独特の歯ごたえ。しっかりとした弾力がありながらも、硬すぎない絶妙な噛み応えが楽しめます。これは、上ミノ特有の繊維質と、丁寧に入れられた切り込みによるものです。口に入れた瞬間広がる、噛むほどに溢れ出す肉の旨味も、上ミノならではの魅力と言えるでしょう。

ミノサンドの特徴と魅力

ミノサンドは、ミノのコリコリとした食感と脂身のジューシーさを一度に楽しめるホルモンです。この部位は、ミノの中に甘い脂が挟まっている部分で、特に希少性が高いとされています。

肉独特の臭みやクセが少ないため、食べやすく、多くの人に人気があります。上ミノよりもさらに少量しか取れないため、希少部位としても知られています。ミノサンドの魅力は、その食感と風味に加え、希少性による特別感にもあります。

上ミノとミノサンドの見分け方

上ミノとミノサンドを見分けるポイントは、肉厚と脂肪の部分にあります。ミノサンドは名前の通り、身と身の間に脂肪が挟まっているため、サンド状になっています。このため、ミノサンドは脂の甘味が強く、ジューシーさが特徴です。

一方、上ミノはミノサンドのように脂肪を挟んではいない、厚めのミノです。純白に近い白色で、コリコリとした食感が楽しめます。どちらも美味しいですが、ミノサンドはその希少性から特に人気があります。

ミノの美味しい食べ方と調理法

ミノはさっぱりしているため焼肉がおすすめです。美味しくたべるためにも

  • ミノの下処理
  • ミノの焼き方のコツ

をご紹介します。

ミノの下処理の方法

ミノはホルモンの中でも比較的臭みが少ない部位ですが、それでも独特の匂いが気になることがあります。

とはいえ、臭み自体は少ない部位なので、通販サイトなどで下処理されたものを購入すれば、基本的には塩もみをして流水で洗えば問題ないはず

どうしてもきになる場合は、お湯で茹でこぼしましょう。まず、鍋にたっぷりの湯を沸かし、ミノを入れて2~3分ほど茹でます。茹で上がったらザルにあげ、流水で丁寧に表面に残った汚れを取り除きます。そのあとさらに下茹でするのも良いかもしれませんが、肝心の旨味の元である脂が逃げてしまうのでおすすめしません。

ミノの焼き方のコツ

焼肉で人気のミノ。コリコリとした独特の食感が魅力ですが、焼き方が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。美味しいミノの焼き方のコツは、こまめな裏返しにあります。

よく「焼肉は何度もひっくり返してはいけない」といわれますが、これは赤身肉の場合。ミノなどの内臓肉は、中までしっかりと火を通す必要があります。そのため、片面だけを焼いてしまうと、焦げたり生焼けになったりしてしまう原因に。

表面が軽く焦げるまで焼いたら、こまめにひっくり返しながら、満遍なく火を通していきましょう。包丁で細かく切れ目を入れておくと、火の通りが良くなるだけでなく、焼いたときに切れ目が花のように開くので、食べごろの目安にもなります。ぜひ、この焼き方で、コリコリ食感の美味しいミノを味わってみてください。

他のホルモンとの比較

牛のホルモン部位にはミノ以外にも色々種類があります。他のホルモンとの違いがわかるよう、

  • マルチョウ(コプチャン)の特徴
  • シマチョウの特徴
  • センマイの特徴

について解説します。

マルチョウ(コプチャン)の特徴

マルチョウは、牛の小腸を指し、「コプチャン」や「こてっちゃん」といった別名でも親しまれています。焼肉屋では、筒状のまま提供されることが多く、そのプリプリとした弾力のある食感が魅力です。

最大の特徴は、何と言ってもたっぷりと付いた脂にあります。この脂は甘みが強く、口に入れた瞬間にジュワッと溶け出す濃厚な味わいが楽しめます。内臓肉の中でも比較的柔らかく食べやすい部位なので、焼肉だけでなく、もつ鍋の具材としても人気です。

ちなみに、マルチョウという名前は、裏返してカットした際の断面が丸い筒状に見えることから付けられました。地域によっては異なる呼び名で呼ばれることも多く、様々な顔を持つ部位と言えるでしょう

焼く際には、ミノと同様にこまめにひっくり返すことが重要です。脂が溶けやすいため、一箇所に熱が集中すると焦げ付いてしまうからです。全体に均一に火を通すことで、より一層美味しく召し上がれます。

シマチョウの特徴

シマチョウは、牛の大腸。別名「テッチャン」として親しまれています。小腸由来のマルチョウよりも太めで、脂は少なめです。しかし、脂の濃厚さの中に、あっさりとした甘みが感じられるのがシマチョウの魅力と言えるでしょう。

しっかりと下処理されたシマチョウは、臭みがなく、本来の旨味を存分に楽しめます。おすすめの食べ方は、やはりもつ鍋。ぷるぷるとした食感と、口の中に広がる脂の旨味は、一度食べたら忘れられない味わいです。もちろん、タレを絡めて炒め物にしたり、味付けして焼き料理にしたりと、様々な調理法で楽しむことができます。

シマチョウは、しっかりとした噛み応えと、濃厚ながらも後味の良い脂の旨味が魅力のホルモンです。

センマイの特徴

センマイは牛の第三胃にあたる部位で、黒っぽい見た目が特徴のホルモンです。味はさっぱりとしており、低カロリーで食感を楽しめる部位です。特にヒダの部分は歯切れが良いため、茹でた後、細切りにしてセンマイ刺しにする食べ方が人気です。また、根元の部分は肉厚で弾力があり、焼くとジューシーな食感を楽しめます。

センマイは低脂肪でヘルシーな部位として知られ、鉄分や亜鉛、コラーゲンを豊富に含んでいます。湯むきして表面の灰色の皮を取ったものは白センマイと呼ばれ、タレと絡めて食べると美味しいです。

ミノの購入場所と選び方

ミノは、スーパーでは見かけることが少ないかもしれません。しかし、通販サイトであれば、国産牛から輸入牛まで、様々な種類のミノが販売されています。

購入する際には、牛の種類に注目してみましょう。国産牛のミノは、濃厚な旨味と、程よい歯ごたえが特徴です。一方、輸入牛のミノは、価格が魅力ですが、国産牛に比べると風味が劣ることがあります。

通販サイトでは、価格や産地だけでなく、カット方法や量なども比較検討できます。バーベキューで豪快に焼きたい場合は厚切りカットを、もつ鍋や炒め物に使うなら薄切りカットを選ぶなど、用途に合わせて選びましょう。

通販サイトを賢く利用して、自分好みのミノを見つけてみてくださいね。

まとめと総評

今回は、牛の第一の胃である「ミノ」について解説しました。ミノはコリコリとした独特の食感が特徴で、淡白な味わいが魅力です。薄い部分と厚みのある部分に分かれており、特に厚みのある「上ミノ」は、より一層強い弾力を楽しむことができます。さらに希少な「ミノサンド」は、ジューシーな脂身と食感を存分に楽しむことができます。

牛肉の中でも、輸入牛肉と黒毛和牛では味わいが大きく異なります。精肉店でミノを購入する際は、下処理をしっかりとして独特の臭みを取り除き、加熱調理することでより一層おいしくいただけます。

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