インサイドスカート(ウチハラミ)とは?部位の特徴と美味しさを徹底解説!

牛肉の部位にはさまざまな種類がありますが、その中でも「インサイドスカート」は特に注目されています。この部位は、牛の横隔膜付近、「腹横筋」に位置し、独特の風味と柔らかさが特徴です。

日本では、焼肉やステーキとして親しまれ、特にそのジューシーな味わいが多くの人々に愛されています。インサイドスカートは、脂が少なくヘルシーでありながらも、しっかりとした旨味を楽しめるため、健康志向の方にもおすすめです。

このブログでは、インサイドスカートの具体的な特徴や選び方、美味しく調理するためのポイントを詳しく解説します。これを読むことで、次回の食事がさらに充実したものになることでしょう。

インサイドスカート含む、トモバラ部位について詳しく知りたい方は以下の記事もぜひ参考にしてみてください!

目次

インサイドスカート(ウチハラミ)の特徴と部位について

インサイドスカートは、多くの人にとって耳馴染みのない部位なのでしょうか。ここではインサイドスカートについて、

  • インサイドスカート(ウチハラミ)の部位や特徴
  • インサイドスカート(ウチハラミ)の風味と食感の魅力

について解説します!

インサイドスカート(ウチハラミ)の部位や特徴

インサイドスカートは、牛の「トモバラ」に位置する、ハラミの下側に付着している細長い部位です。ソトバラの内側にあり、ハラミの土台のような役割を担っています。

「インサイドスカート」という名前は、アメリカの精肉業界で使われていたカット規格が由来です。「ウチハラミ」と呼ばれることもありますが、アメリカでの呼び名が定着しています。また、名称を略して「インサイド」と呼ぶこともあります。

焼肉屋さんでは、カルビとして提供されていることもあります。知らないうちに口にしたことがあるかもしれませんね。

インサイドスカート(ウチハラミ)の味と食感の魅力

インサイドスカートは、アウトサイドスカートとして知られるハラミと隣接していて、味わいも食感も似ています。ハラミのように濃厚なコクと赤身肉の旨みが特徴で、脂の甘みも感じられます。

繊維質でざっくりとした歯ごたえがありますが、肉質は手でほぐせるほど柔らかく「肉を食べている感」というか、しっかりとした食感が楽しめます。焼肉で食べることが多いですが、煮込み料理にも向いています。

インサイドスカート(ウチハラミ)とハラミの違い

「ハラミ」は牛の横隔膜、つまりホルモン(内臓肉)に分類されます。牛の横隔膜は非常に大きく、その中でも肋骨に近い部分が「ハラミ」と呼ばれます。筋肉である横隔膜は本来赤身肉の一種ですが、内臓処理の段階で取り扱われるためホルモンに分類されるのです。

一方、「ウチハラミ」はハラミという名前がついていますが、ホルモンではなく肋骨周りのバラ肉の内側にある「腹横筋」のことを指し、正肉として扱われます。

インサイドスカート(ウチハラミ)を美味しく味わう方法

ここではインサイドスカート(ウチハラミ)を美味しく食べるのに適した調理法をご紹介します!

インサイドスカート(ウチハラミ)の美味しい食べ方①シンプルに塩コショウで楽しむ

インサイドスカートは、赤身と脂身のバランスが良く、独特の歯ごたえと濃厚な旨味が魅力です。この肉の美味しさをストレートに味わうには、塩コショウが最適です。

塩は、肉の旨味を引き出し、全体の味を引き締める効果があります。コショウは、ピリッとした刺激を加え、食欲をそそります。インサイドスカートの強い甘みとコクと、塩コショウのシンプルな味付けは相性抜群。素材本来の味を堪能できます。

さらに、レモン汁を少々加えるのもおすすめです。レモンの爽やかな酸味が加わることで、インサイドスカートの脂っぽさが抑えられ、さっぱりとした後味になります。

インサイドスカート(ウチハラミ)の美味しい食べ方②わさびを添えて味わう

インサイドスカートをさっぱりと食べたいという方には、わさびやわさび醤油がおすすめです。

わさびのツンとした辛味が、インサイドスカートの脂の甘みを引き締め、後味をさっぱりとさせてくれます。口に入れた瞬間、肉の旨味が広がり、後から追いかけてくるわさびの風味が、また食欲をそそります。わさびの爽やかな香りは、肉の臭みを消してくれる効果も期待できます。

シンプルに塩胡椒で焼いたインサイドスカートに、すりおろしたてのわさびを添えるだけでも、贅沢な一品になります。醤油にわさびを溶いて、つけダレにするのも良いでしょう。お好みで、薬味と一緒に味わうのもおすすめです。

インサイドスカート(ウチハラミ)の美味しい食べ方③ショウガでさっぱりと

牛肉の中でも、独特の食感と濃厚な味わいが魅力のインサイドスカート。甘味が強いのも特徴の一つですが、ショウガとの相性が抜群です。

ショウガの持つ独特の辛みと爽やかな香りが、インサイドスカートの旨味をさらに引き立て、後味をさっぱりとさせてくれます。特に、脂の乗りが良い部位なので、ショウガの爽快感が加わることで、何枚でも飽きずに食べ進められます。

ショウガの風味をダイレクトに味わいたい方は、千切りやみじん切りにするのがおすすめ。肉の旨味とショウガの辛味のハーモニーを、ぜひ一度お試しください。

インサイドスカート(ウチハラミ)の絶品焼き方

インサイドスカートの魅力を最大限に引き出すには、「レア」焼きがおすすめです。

強火で表面をさっと焼き上げ、焼き色がついたら食べ頃。中心部がほんのり赤く、肉汁が滲み出る程度がベストです。焼きすぎると固くなってしまうので注意が必要です。

レアならではの、柔らかくジューシーな食感と、口の中に広がる芳醇な香りを存分にお楽しみください。噛み締めるほどに肉の旨みが溢れ出し、至福のひとときを味わえるはずです。

インサイドスカート特有の繊維質も、心地よい食感を演出してくれます。お好みで、わさびやレモン汁、岩塩などを添えて、味の変化を楽しむのもおすすめです。ぜひ、ご家庭でも極上のインサイドスカートの焼き方を試してみてください。

インサイドスカート(ウチハラミ)に合うお酒の選び方

ここではインサイドスカートとペアリングすることでより美味しさが引き立つお酒をご紹介します!

インサイドスカート(ウチハラミ)に合うお酒①赤ワイン

牛肉の中でもハラミと並んで人気の高いインサイドスカート。赤身と脂身のバランスが良く、濃厚な旨味が特徴です。そんなインサイドスカートと抜群の相性を誇るのが、ボルドーやブルゴーニュなどの赤ワイン。

コクのあるインサイドスカートの味わいと、赤ワインの複雑なタンニンがお互いを引き立て合い、忘れられない美食体験を生み出します。特に、ボルドーワインに含まれるカベルネ・ソーヴィニヨンのしっかりとしたタンニンは、インサイドスカートの脂と調和し、より深い味わいを堪能できます。

一方、ブルゴーニュワインのピノ・ノワールは、繊細な味わいと豊かな果実味が特徴。インサイドスカートの旨味を引き立てつつ、上品でエレガントなマリアージュを楽しめます。

インサイドスカート(ウチハラミ)に合うお酒②焼酎

牛肉の中でも独特な味わいが特徴のインサイドスカート。ハラミと似た美味しさと評されることも多いこの部位には、焼酎がよく合います。

特に、キレのあるスッキリとした味わいの焼酎や、フルーティーな香りが特徴の麦焼酎はおすすめです。インサイドスカートの濃厚な脂と焼酎の組み合わせは、脂っこさを打ち消し、赤身本来の旨味と食感を際立たせてくれます。

キンキンに冷やした焼酎を、アツアツのインサイドスカートと一緒に味わえば、至福のひとときを過ごせるでしょう。

インサイドスカート(ウチハラミ)に合うお酒③ビール

インサイドスカートは独特の歯ごたえと濃厚な旨味が魅力の部位です。そんなインサイドスカートを最高の形で楽しむならビールです。

レアで焼き上げたインサイドスカートにかぶりつけば、ジュワっと肉汁があふれ出します。その濃厚な旨味を、キンキンに冷えたビールの爽快な苦味がキュッと引き締めてくれるでしょう。炭酸の刺激が脂を洗い流し、次の一口をさらに美味しくしてくれます。

赤身と脂身のバランスがとれたインサイドスカートだからこそ、ビールとの相性は抜群です。豪快にかぶりつき、ゴクゴクとビールを流し込む。そんな贅沢なひとときを、ぜひ味わってみてください。

インサイドスカート(ウチハラミ)の捌き方と下ごしらえのコツ

インサイドスカートの捌き方と下処理方法を、わかりやすく解説していきます。

まず、外バラの一部であるインサイドスカートを、外バラから剥がすようにして手でめくっていきます。外バラと繋がっている部分は、粘膜と脂で繋がっているので、その接続部分に包丁の刃先を入れましょう。この時、深く切り込み過ぎないように注意することが大切です。

包丁を入れたら、インサイドスカートの形に沿って、めくりながら包丁を進めていきます。すると、ある程度まで来たところで、スッと抵抗なく剥がせるポイントがあるので、そのまま綺麗に切り離してください。

次に、インサイドスカートに残っている薄い膜を取り除きます。この膜は、そのままにしておくと食感が悪くなってしまうため、丁寧に剥がしましょう。

膜を剥がし終えたら、いよいよ筋取りです。インサイドスカートの繊維の方向をよく確認し、その繊維に沿って包丁を入れて筋を取り除いていきます。繊維に逆らって包丁を入れてしまうと、綺麗に筋がとれないばかりか、身が崩れてしまう原因になるので注意が必要です。

最後に、お好みの大きさにカットすれば、インサイドスカートの下処理は完了です。

インサイドスカート(ウチハラミ)を使ったおすすめレシピ

インサイドスカート(ウチハラミ)を美味しく食べることのできる、おすすめのレシピをご紹介しませう!

ジューシーなスカートステーキ

スカートステーキは、牛の横隔膜にあるインサイドスカートと呼ばれる部位から取れる、旨みが詰まった牛肉です。繊維質で弾力のある肉質が特徴ですが、適切な調理法を用いることで、驚くほど柔らかくジューシーなステーキに仕上がります。

下準備として、ステーキに切り込みを入れ、醤油、砂糖、ニンニク、ショウガ、ネギなどを合わせたマリネ液に漬け込みます。冷蔵庫で3時間ほど寝かせることで、肉の繊維がほぐれ、風味がより一層引き立ちます。

しっかりと熱したフライパンにオリーブオイルをひき、高温で一気に焼き上げます。香ばしい焼き色がついたら裏返し、中火でじっくり火入れします。2分ほど火を入れたらフライパンから引き上げ、アルミホイルをかぶせて2分ほど休ませます。

肉を焼いたままのフライパンにマリネ液を注ぎ入れて煮詰めると、肉の旨みが凝縮されたソースが完成します。

焼き加減はお好みで調整できますが、ミディアムレアに仕上げると、肉の旨みを最大限に味わうことができます。焼き上がったステーキは、お好みの付け合わせと共に盛り付ければ、食卓の主役を飾る一品になります。

肉々しい食感と濃厚な味わいが魅力のスカートステーキは、特別な日のディナーやバーベキューにも最適です。

贅沢な炊き込みご飯の作り方

牛肉の中でも旨みが強く、赤身と脂身のバランスが良いインサイドスカートは、炊き込みご飯にすると絶品の味わいです。今回は、そんなインサイドスカートを使った贅沢な炊き込みご飯の作り方をご紹介します。

まず、イ密閉袋にカットしたインサイドスカート、酒大さじ2、みりん大さじ2、すりおろしたにんにく1かけ、すりおろしたショウガ1かけ、醤油大さじ3を入れ、冷蔵庫で1時間ほど寝かせ、マリネにします。

フライパンにオリーブ油大さじ1をひき、中火で熱します。マリネしたインサイドスカートを取り出し、両面に焼き色がつくまで焼きます。焼きあがったインサイドスカートは、食べやすい大きさにカットしておきましょう。

炊飯器に研いだお米2合と水、マリネに使った液ごと全て入れます。軽く混ぜ合わせたら、焼いたインサイドスカートを上にのせ、通常通り炊飯します。

炊き上がったら、10分ほど蒸らします。その後、全体をさっくりと混ぜ合わせれば、インサイドスカートの旨みがご飯の一粒一粒に染み渡った、贅沢な炊き込みご飯の完成です。お好みで、刻みネギや炒りごまなどを添えて召し上がってください。

まとめ:インサイドスカート(ウチハラミ)の魅力と楽しみ方

インサイドスカートは、ハラミともよく似た部位。ハラミと似てはいますがホルモンではなくバラ肉の一種で、濃厚なコクと肉の旨味が特徴で、噛むほどにジュワッと肉汁があふれ出します。

その味わいを最大限に楽しむには、シンプルな味付けがおすすめです。塩コショウで肉の旨味をダイレクトに味わうもよし、わさび醤油でさっぱりといただくのもおすすめです。脂と赤身のバランスがとれているので、視覚的にも食欲をそそり、特別なひと時を華やかに演出してくれるでしょう。

焼肉屋さんで見かけたら、ぜひ一度試してみてください!

また、インサイドスカート含む、トモバラ部位について詳しく知りたい方は以下の記事もぜひ参考にしてみてください!

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