にんにくの臭いを消す鉄板の方法。栄養を損しない効果的な食べ方も解説

にんにくの臭いを消す方法と、にんにくの栄養素について

佐藤です。本日はにんにくについて。

にんにくは美味しい!というより香りが非常に強いので美味しいと感じやすいですし、食べ物というよりは調味料のような感覚で手放せないという方も多いのではないでしょうか。

何にでも合いますし、インパクト出ますよね。

しかしこの強い臭いにお悩みの方が多いのも事実です。もしかしたら今すぐ臭いを消したい!と思ってこのページを見ている方も、いるかもしれません。

そんな方は是非、早急に臭いを解決するボタンを押して、記事の後半まで移動して下さい。

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それでは、にんにくについて書いていきます。

目次

にんにくとは?起源や分類など

にんにくとは、はヒガンバナ科ネギ属の多年草です。

以前はユリ科として分類されていたこともあり、そういう認識の方も多いかもしれません。

味は香りが強く、昔から薬用や食用に利用されています。滋養強壮のサプリメントなどでも黒にんにくのものなどがあるほどで、有名ですよね。

球根部分は皆さんご存知のあの白くまんまるなにんにく、そして茎の部分も炒めて食べたりします。

原産は諸説あり、今は中央アジアが原産というものが有力だそうで、日本には中国から伝えられ、古事記や日本書紀にも登場していたとか。

にんにくの含む栄養やその効果

にんにくが多く含む栄養やその健康効果などについて解説します。

玉ねぎでもおなじみの血液サラサラ成分「アリシン」の入っている割合が多いです。

アリイン:生のにんにくが持っている成分

傷が付く前のにんにくに含まれるアミノ酸の1種。

にんにくに傷がつき空気にふれることで、にんにくが含む酵素の働きで血液サラサラ成分「アリシン」に変化します。

アリイナーゼ:アリインを分解して人の健康効果を高める成分に変化させる

生のにんにくに含まれる酵素で、アリインをアリシンなどに分解する作用があります。

にんにくを傷つけずに加熱調理すると、熱に弱いアリイナーゼは活性を失い、臭いを比較的抑えることができると言われています。

そうはいってもにんにくを丸焼きとかにしても、ふつうに臭いはするので、それだけにんにくには栄養素が詰まっていると言えそうです。

アリシン:調理などにより抗がん作用や血液サラサラ効果に

アリインはにんにくを刻んだ時など、空気と触れた際に発生する血液サラサラ成分。玉ねぎにも含まれます。

これは、虫やカビ、動物の動きなどに細胞が破壊され空気に触れた際、強烈な刺激臭や殺菌作用を発揮することでにんにくを守るために発生されると言われています。

そのため、人が食べる際にも細かく刻むほど活性化し、血液サラサラ効果がアップします。

また、熱を加えたりオイルを使用して調理することでスルフィド類やアホエンなどに変化したり、様々な効果が期待できます。

アリシンは炭水化物をもとにエネルギーを代謝するビタミンB1の体内への吸収を助けるため、にんにくを食べる→スタミナアップ的な効果も期待できますし、そもそも強い抗酸化作用や殺菌作用があり、免疫力を高める効果も期待できます。

滋養強壮を目的ににんにくを食べるのは様々な面で理にかなっていると言えそうです。

スルフィド類やアホエン:アリシンから変化した健康成分

にんにくを温度の高い方法で調理したり、油を使用した調理をすることでジアリルジスルフィドやジアリルトリスルフィドやアホエンに変化します。

これらのスルフィド類は抗がん作用や血栓を防ぐ効果が期待できると言われています。

あまりにも成分の変化の工程が複雑なため、アリシンが最もスポットを浴びてよく出てくる名前だと思うのですが、厳密にはアリシンがスルフィド類など他の成分(化合物)に変化することで抗がん作用や血流改善・疲労回復などの効果がある、というところも多いにあります。

にんにくの臭いの原因

にんにくの臭いの原因はにんにくが傷ついた時に、含まれるアリインがアリシンへと変化し、強い臭いを発します。

にんにくがアリシンを発生させるのは虫や動物からにんにく本体を守るためなので、アリシンには強烈な刺激臭を持っています。

アリシンを含む食事をすれば体内で血液などに混じり肺にまわることで呼気に臭いが発生しますし、体内で代謝される工程で汗と共に体外へ発散され、体臭ともなります。

また、にんにくは意外と粘着性があるというか、調理中も包丁にくっつきやすいですし、口の中にも意外と残りやすく、アリシンが口の中に残り酸化することで臭いはやはり強くなります。

口の中でのにんにくの臭い、アリシン臭いの持続時間は3時間ほどと言われますが、体内に入った分に関しては16〜48時間とも言われており、特に昼ににんにく料理を食べた後は夜でも自分の口臭が気になるという方はけっこういらっしゃると思います。

にんにくの臭いを消す鉄板の方法

にんにくの栄養や臭いの原因について解説しましたが最も気になる方の多い(と思う)臭いを消す方法を解説します。

僕はにんにくの臭いがすごく嫌いなので、臭いを消したい気持ちがとてもわかります。

一番は食べないことですが、食べないというのもなかなか無い話でもあるので、少しでもこの内容があなたの臭い対策に役立つことを願っています。

食前の臭い対策

にんにくの臭いを消す食前の対策のポイントは牛乳や豆乳、ヨーグルトのようなタンパク質を含む飲み物・食べ物を事前に口にしておくことです。

アリシンはタンパク質と結合し、臭いを抑える効果があると言われています。

タンパク質は消化吸収に時間がかかることもあり、事前に仕込んでおくことができる対策となります。

調理時の臭い対策

にんにくに包丁やおろし金を入れる前に、一旦加熱することでアリシンの発生を抑えることができます。

にんにくに含まれるアリインはにんにくに傷がつく際にアリイナーゼという酵素がアリシンに変化させることで強烈な臭いを発生します。

しかし、ほとんどの酵素は熱に弱く、アリイナーゼは60度以上の熱で失活してしまいます。

そのため、にんにくに傷がつく前にアリイナーゼの働きを止めてしまうことで、アリインを臭いの元であるアリシンに変化させずに食べることができます。

にんにく料理を口にする前に前菜でカプレーゼなど、チーズの多いサラを食べるというのも効果的です。

食事中の臭い対策

カテキンやフラボノイドなどのポリフェノールには臭いを抑える効果があり、にんにくの持つ臭いを抑える効果があります。

中でもりんごはにんにくの臭いを抑える効果が非常に高いとされ、手軽に手に入るものでは期待が高いものです。

臭い対策にりんごを食べる時は皮つきで

りんごを食べる時は皮ごと食べる方がポリフェノールを多く含むため、なるべく皮をむかずに食べることがおすすめです。

緑茶など食卓に並べやすい飲み物も

他にも緑茶・烏龍茶など食卓に並んでも違和感のない飲み物で消臭効果が期待できるものはあるため、それらを食後1時間までに口にすることが望ましいでしょう。

牛乳は食事中でも効果的

また、牛乳は腸内に膜をはり、アリシンの吸収を抑える働きもあります。食後1時間以内と、寝る前に牛乳を飲むことで翌日の体内からでるにんにくの臭いを抑えることができます。

食後の臭い対策

食後1時間までくらいは食事中の臭い対策も有効ですが、食後の歯磨きや口臭サプリも重要です。

歯磨きが有効なのは口の中の臭いだけ

にんにくは包丁を入れた時にもくっつきやすく、食事中に口に残りやすいものでもあります。

食べてすぐ口の中を清潔にすることで多少は臭いを抑えることができます。

口臭サプリはマスキング効果以上を期待できるものを

食後の臭い対策に口臭サプリも有効です。

ただし市販品の多くはより強いミントの香りなどを上からかぶせることがメインの「マスキング効果」でごまかすタイプのものが多いです。

当然ミントの強い香りが自分でも感じられれば消臭効果を実感しやすいのですが、実は他人からするとそうでもない場合も多いですし、結果自分の気持ち以外には対策できていないことも多いです。

ラクトフェリンやシャンピニオン、デオアタックなど有効と言われる成分が複数入った、口腔内のみならず体内のケアまで考えられた商品を利用する方が確実でしょう。

口臭サプリの参考はこちらのページが解説も詳しかったのでおすすめです。

口臭サプリの選び方

にんにくの栄養を損しない食べ方

にんにくの持つ栄養素の中でも少し触れましたが、にんにくの栄養効果を存分に発揮する一番の食べ方・調理法はすりおろすことです。

にんにくの持つアリインがアリシンへと変化することで血液サラサラ効果をはじめとしたメリットを得ることができるので、すりおろすことで、最もにんにくが傷つき空気にふれることになります。

また、アリシンはにんにくを刻んで10分ほどでその殺菌効果・香りが最も高まるとのこと。

その時点で熱を入れたりオイルとあわせる調理をすることが、より効果的にスルフィド類やアホエンといった成分を取り入れることができる調理法となります。

臭いを消す方法から考えると逆に臭いをたくさん出す方法になってしまうのですが、栄養効果を高める食べ方を選ぶ場合はなるべく細かく刻んで、臭い対策には熱を入れた調理をすることがバランスが良いと言えそうです。

にんにくを食べることによるデメリットも

にんにくは細かく刻むことで栄養価が高まり、血液サラサラ効果をはじめ抗がん作用や血栓予防など期待できる、という大きなメリットがありますがデメリットもあります。

にんにく自体の健康効果は高いのですが、成分が凝縮しているからなのか、にんにくは刺激が強く食べ過ぎると消化に苦労します。

特に生のにんにくは、食べ過ぎることで胃痛や下痢の原因になる場合も。

食べる場合は大人の場合、1食に1かけ、加熱して2〜3かけにすると良いでしょう。

また、にんにくさえ食べていればあらゆる健康効果が得られる、というわけでもないので、無理して日常的に食べ続けることはあまりおすすめしません。

臭いのデメリットも大きく、特に全くの他人とお会いする予定が多い方などにとっては臭いが与える印象は一気に評価に関わることもあります。(人によるとは思いますが)

健康効果のために食べるというよりは、せっかく調理ににんにくを使うなら効果的に、といった風に賢く付き合っていけるのが一番です。

テレビなどでは食べ物の栄養効果をピックアップして、「これさえ食べれば健康」かのような発信の仕方をしがちですが、あくまで主食・主菜・副菜による3大栄養素をバランス良く摂取する日常的な食生活や、適度な運動・睡眠が健康には重要です。

にんにくの臭いは消せても普段から気を使いたいです

以上、にんにくの栄養や健康効果、臭いを消す方法などについて解説しました。

ただ、にんにくを満足に食べても全く無臭でいつもと変わりません、ということはほとんどないと思います。

栄養価も高く積極的にとりたい食材ではありますが、一度に大量に摂取することで負担がかかるものでもあるので、基本的には控え目に、その後の予定に影響のない範囲で楽しむのが一番という気がします。

(いくら血液がサラサラになると言っても小さなひとかけで?と考えるとまゆつばなところもある気がします)

特に外食でにんにくを調味料的な役割であわせる料理は健康というよりは嗜好性重視のものも多いので、食べたい時に食べるのが一番ストレスがないでしょう。

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