牛のツラミ部位の魅力とは?美味しい食べ方・絶品レシピも徹底解説!

「牛のツラミってどんな部位なんだろう…美味しい食べ方が知りたいな」と思ったことはありませんか。牛のツラミは、あまり馴染みのない部位かもしれませんが、その独特の風味と食感が魅力です。

牛のツラミは、焼肉や煮込み料理にぴったりです。特に、焼肉での食べ方は香ばしさとジューシーさを楽しめるため、多くの人に愛されています。さらに、煮込み料理にすると柔らかくなり、旨味がしっかりと染み込むのが特徴です。

この記事では、牛のツラミの魅力を知りたい方に向けて、

  • 牛のツラミの特徴
  • 美味しい食べ方
  • 絶品レシピ

上記について、解説しています。

牛のツラミを知ることで、料理のレパートリーが広がるかもしれません。ぜひ参考にしてください。

目次

牛肉のツラミはどこの部位?特徴や味について

まずはまだあまり馴染みのない部位である牛肉の「ツラミ」について、

  • 部位や特徴
  • 味や食感

などについてご紹介します!

牛ツラミの部位や特徴

ツラミは、牛の顔、つまり「つら」の部分のお肉であることからその名がつきました。牛一頭からわずか1kgほどしか取れない、希少部位としても知られています。

部位としては頬にあたり、牛がよく動かす部分のため筋肉質で、やや歯ごたえがあります。焼肉店などでは、食べやすくするために薄切りで提供されることが多いようです。

ツラミは赤身肉ですが、食肉業界ではホルモンに分類され、「カシラ」や「ほほ肉」といった別名でも呼ばれています。

牛ツラミの味や食感

ツラミは、牛肉特有の濃厚な旨味がぎゅっと詰まった部位です。噛み応えのあるしっかりとした食感が特徴ですが、煮込むとゼラチン質が溶け出して、ほろほろと柔らかな食感に変化します。フランス料理の煮込み料理によく用いられることからも、その味の奥深さが伺えます。

また、ツラミの脂は他の部位にはない独特のコクがあり、この濃厚な脂がツラミの味わいをさらに豊かにしています。焼き肉として香ばしく焼き上げれば、食欲をそそる香ばしい香りが楽しめます。ただし、脂のコクが強い分、人によっては少しクセを感じるかもしれません。

牛ツラミのカロリーと栄養価

牛の「ツラミ」はそこまで身近な食材ではありませんが、その栄養価はどのようなものなのでしょう?ここではツラミのカロリーやその他の栄養素について解説します。

牛ツラミのカロリー・3大栄養素

100gあたり牛ハツ
カロリー242kcal
タンパク質16.2g
脂質19.5g
炭水化物0.3g
参考:牛ホホニク(ツラミ)生の栄養素・カロリー

牛ハツは100gあたりタンパク質16.2gと高タンパク質な食材です。また、炭水化物も0.3gと低脂質で、糖質制限中の方でも気軽に食べることができます。ただ、適度な噛みごたえがあるため少ない量でも満腹度が高いのも嬉しいポイント。

一方、脂質は19.5gとかなり高い部類に入るので、糖質を摂りながら行うダイエットの際は少しカロリーバランスの調整が必要な部位とも言えます。

牛ツラミのビタミン・ミネラルなどの栄養価

ツラミに含まれる中でも多いビタミン・ミネラルとしては

  • 鉄分
  • 亜鉛
  • ビタミンB郡

などが多く含まれます。

鉄分は貧血予防に効果的で、成人女性は1日あたり6.5mgの鉄分摂取が推奨されています。

牛ハツを100g食べることで、1日に必要な鉄分の約1/3(2.6mg)を摂取できます。その他にも、ナイアシンをはじめとしたビタミンB群や亜鉛など、健康維持に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。

牛ツラミの美味しい食べ方

ツラミのおいしい食べ方を簡単にご紹介します!

牛ツラミの美味しい食べ方①焼肉

ツラミは、独特の濃厚な旨味が魅力の部位です。焼肉として楽しむ場合、その味わいを最大限に引き出すためには、タレ選びが重要になります。

濃厚な味わいの牛ツラミには、実はさっぱりとしたタレがよく合います。焼肉のタレのように味が濃いものを選んでしまうと、せっかくの牛ツラミの風味がタレでぼやけて、くどくなってしまう可能性も。

塩コショウやレモンなど、シンプルな味付けで食べることで、牛ツラミ本来の旨味をダイレクトに感じることができます。素材の味を活かすことで、さっぱりとしながらも奥深い味わいを堪能できます。

牛ツラミの美味しい食べ方②ツラミの煮込み料理

牛ツラミは、ただ焼くだけでも肉の旨みを堪能できますが、煮込み料理にすると、さらに奥深い味わいを引き出せます。例えば、牛ツラミを使ったカレーや赤ワイン煮込みは、とろけるような柔らかさと濃厚な味わいが魅力です。

また、韓国料理のソルロンタンにも、牛ツラミがよく使われます。長時間煮込むことで、牛ツラミのエキスがスープに溶け出し、コクと旨みが凝縮された一杯に仕上がります。

その他にも、牛すじ煮込みやテールスープ、ポトフなど、様々なスープ料理に活用できます。

牛ツラミの美味しい食べ方③ツラミ刺

稀にツラミを刺身で提供する焼肉店があり、見つけられたら超ラッキー。ツラミは筋肉質な部位なので、新鮮なものは刺身で食べると最高です。

本来は筋張っているツラミですが、新鮮なものならその食感が逆に楽しいものに変わります。コリコリとした独特の歯ごたえと、脂身の濃厚な旨みが口の中に広がり、まさに絶品。新鮮なツラミは、舌触りも滑らかで、とろけるような食感が楽しめます。

逆に、鮮度が低いと臭みや硬さが際立ち、本来の美味しさを味わえません。ツラミは希少部位であるため、新鮮なものを仕入れるのは容易ではありません。そのため、新鮮なツラミ刺を提供するお店は、確かな仕入れルートと目利きを持つ、信頼できるお店と言えるでしょう。

牛ツラミと牛ハラミの違いを理解しよう

牛ツラミと牛ハラミは、名前がよく似ていて、どちらも赤身肉ではないことから混同されがちですが、全く異なる部位です。

牛ハラミは牛の横隔膜に含まれる部位で、内臓肉に分類されます。焼肉屋さんでもおなじみですよね。特徴は太い筋繊維と独特の食感です。焼くとしっかりとした噛み応えにジューシーな肉汁が溢れ出し、精肉とは違う美味しさを味わえます。ハラミは比較的柔らかく、脂っぽさが少ないので、何枚でも食べられてしまいます。牛一頭からわずかしか取れない希少部位なのも魅力です。

一方、牛ツラミは、その名の通り牛の顔、特に頬肉の部位を指します。筋肉質な部位なので、しっかりとした歯ごたえが特徴です。煮込み料理にすると、トロトロと柔らかく仕上がります。焼肉として楽しむ場合は、薄切りやサイコロ状にカットされることが多いです。濃厚な旨味が特徴で、ハラミ同様お酒との相性が抜群です。

美味しい牛ツラミの選び方

ここでは新鮮で美味しいツラミを選ぶ際に重要なポイントをいくつかご紹介します!

ツラミの身は鮮やかな赤色かどうか

美味しいツラミを見分けるには、まず色をチェックしましょう。新鮮なツラミは、鮮やかな赤色をしています。

スーパーの精肉コーナーでよく見る、パック詰めでドリップが溜まっているものは、残念ながら鮮度が落ちています。ドリップとは、肉の旨味成分を含んだ赤い液体のこと。時間が経つにつれてドリップは増えるため、新鮮なツラミを選ぶには、ドリップが少ないものを選ぶのが重要です。

また、時間が経つと、表面が黒ずんできたり、乾燥してパサパサした見た目になったりします。鮮やかな赤色で、みずみずしい光沢のあるツラミを選びましょう。美しい脂肪と赤身のグラデーションにも注目です。鮮度の良いツラミは、牛肉本来の美味しさを存分に味わえます。

ツラミの脂肪の色は綺麗な白色か

美味しい牛ツラミを見分けるには、まず脂肪の色に注目しましょう。新鮮なツラミの脂肪は、白色に近い乳白色をしています。これは、牛脂に含まれるカロテンという色素が少ないためです。カロテンは、牧草などに多く含まれるため、牧草をたくさん食べて育った牛の脂肪は黄色っぽくなります。

一方、穀物を与えられて育った牛の脂肪は、カロテンが少なくなり、白に近い色になるのです。特に、綺麗な白色をした脂肪は、良質な脂の証拠。口に入れた時の香りが高く、風味が良いとされています。濃厚な旨味を持つツラミをより一層楽しみたいなら、脂肪の色は重要なチェックポイントと言えるでしょう。

ツラミの産地の違い(黒毛和牛がおすすめ)

「ツラミ」は牛の種類によって味わいが大きく変わることをご存知ですか?

数ある品種の中でも、日本が誇る黒毛和牛は、その肉質と風味の良さから「ツラミ」でも格別の美味しさを楽しめます。黒毛和牛は、日本の食肉公正競争規約で定められた「黒毛和種牛」「赤毛和種牛」「無角和種牛」「日本短角種牛」の4品種を指し、長年の改良を重ねて生まれた、まさに肉の芸術品です。

黒毛和牛の「ツラミ」の特徴は、なんといってもそのとろけるような食感と濃厚な旨味です。これは、黒毛和牛特有のきめ細かい肉質と、オレイン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸を多く含むことに由来します。オレイン酸は、人間の体温で溶けやすい性質を持つため、口に入れた瞬間に肉の甘みと香りが広がります。

そのため、より一層「ツラミ」の美味しさを追求するなら、1度は黒毛和牛を選ぶことをおすすめします。

ちなみに、黒毛和牛の「ツラミ」は市販ではなかなかありません。なので、黒毛和牛にこだわりたい!という方は通販サイトの利用が便利です。

牛ツラミと相性の良いお酒

ツラミはお酒との相性もとても良いです。ここではツラミに合うお酒の種類をご紹介します!

牛ツラミと相性の良いお酒①ワイン

牛の旨味が凝縮された濃厚な味わいが魅力のツラミ。そんなツラミと抜群の相性を誇るのが赤ワイン。特に、フルボディの赤ワインは、ツラミの力強い味わいに負けない、しっかりとした飲みごたえが魅力です。

赤ワインの中でも、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ネッビオーロといったブドウ品種から作られるワインは、ツラミとの相性が抜群です。これらの品種から作られるワインは、樽熟成によって生まれるバニラやスパイスの香りが特徴。さらに、黒系ベリー系の果実味が、ツラミの旨味をさらに引き立てます。

ツラミの脂と赤ワインに含まれるタンニンが織りなすハーモニーも、見逃せないポイント。タンニンは、渋み成分であると同時に、肉の脂を分解する作用も持ち合わせています。そのため、ツラミの脂っこさを中和しつつ、よりフルーティな旨味を味わいながらさっぱりと食べられます。口の中で広がる複雑な風味は、まさに至福のひととき。ぜひ、厳選された赤ワインと共にお楽しみください。

牛ツラミと相性の良いお酒②ウイスキー

牛ツラミの旨味を引き立てるお酒として、ウイスキーもおすすめです。中でも、バーボンウイスキーは鉄板の組み合わせと言えるでしょう。バーボン特有のバニラやキャラメルを思わせる甘い香りは、牛ツラミの脂の甘みと見事に調和します。濃厚な味わいの組み合わせは、至福のマリアージュを生み出すでしょう。

また、スモーキーな味わいが特徴のスコッチウイスキーも、牛ツラミとの相性が抜群です。特にアイラ島で造られるシングルモルトウイスキーは、ピート香と呼ばれる独特のスモーキーフレーバーが特徴。この力強い香りが、牛ツラミの濃厚な旨味と複雑に絡み合い、奥深い味わいを楽しむことができます。ウイスキーの力強い香りは、牛ツラミの甘さをさらに引き立ててくれるでしょう。ぜひ、色々な銘柄を試して、お好みの組み合わせを見つけてみてください。

牛ツラミと相性の良いお酒③日本酒

牛ツラミと日本酒の組み合わせは、想像以上に素晴らしい調和を生み出します。ツラミはイノシン酸を多く含み、日本酒にはグルタミン酸が豊富に含まれています。この2つのうまみ成分が合わさることで、相乗効果が生まれ、互いの美味しさを引き立て合うのです。

これは、日本の食卓でおなじみの昆布と鰹節の合わせダシと同じ原理。日本人にとって親しみやすい、奥深い味わいを堪能できます。

濃厚な旨味が特徴の牛ツラミには、コク深く穏やかな香りが魅力の純米吟醸酒が最適です。赤身肉の力強い風味を損なうことなく、爽やかに口の中を洗い流し、料理全体の味わいを上品にまとめてくれます。脂の旨味と純米吟醸酒の芳醇な香りが織りなすハーモニーは、まさに至福のひとときを演出してくれるでしょう。

牛ツラミのおすすめレシピ

ご家庭でも楽しめるツラミの美味しいレシピをご紹介します!

ツラミのビーフシチューのレシピ

[材料](4人分)

  • 牛ほほ肉:600g
  • 塩小さじ:1/2
  • 黒こしょう:適量
  • 玉ねぎ:1個
  • じゃがいも:1個
  • にんじん:1/2本
  • ブロッコリー(茹でたもの):80g
  • 有塩バター:15g
  • 赤ワイン:100ml
  • 水:300ml
  • ハインツ デミグラスソース (290g):1缶
  • ケチャップ:大さじ1

作り方

  • 玉ねぎはくし形に、じゃがいもは大きめの一口大に切ります。にんじんは乱切りにし、ブロッコリーは小房に分けておきます。牛肉は一口大に切り、塩とこしょうを振ってから軽く揉み込みます。
  • 鍋にバターを入れて熱し、牛肉を加えます。強火でしっかりと焼き色がつくまで焼くことで、肉の旨味を閉じ込めます。
  • 玉ねぎとにんじんを加え、中火で玉ねぎがしんなりと柔らかくなるまで炒めましょう。
  • 赤ワインと水を加えて沸騰させた後、アクを取り除きます。鍋にフタをして、弱火で約1時間30分じっくりと煮込みましょう。
  • じゃがいも、デミグラスソース、トマトケチャップを加え、フタはせずに弱火で20分ほど煮込みます。この際、時々かき混ぜることで、じゃがいもが均等にやわらかくなるようにしましょう。
  • 皿に⑤を盛り、ブロッコリーをトッピングして完成です。

ツラミ肉を使ったビーフシチューは、じっくり煮込むことでトロトロの食感が楽しめる、贅沢な一品です。一見難しそうに思えるかもしれませんが、市販のデミグラスソース缶を使えば、驚くほど簡単に本格的な味わいを再現できます。

赤ワイン煮込みレシピ

[材料](2~3人分)

  • 牛ほほ肉 600g
  • 玉ねぎ 1個
  • 人参 1本
  • にんにく 1片
  • タイム 適量
  • ローリエ 適量
  • 赤ワイン 400ml
  • トマトジュース 200ml
  • 小麦粉 適量
  • 塩、胡椒 適量
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 無塩バター 30g

作り方

  • 牛肉、野菜は大きめにカットする。
  • ボウルに、牛肉、玉ねぎ、人参、にんにく、タイム、ローリエ、赤ワインを入れてマリネする。
  • マリネした肉に粉をまぶして焼き色をつける。
  • 玉ねぎ、人参、にんにく、トマトペーストを入れて炒める。
  • ②のマリネ液、トマトジュースを入れ、一度沸かす。蓋をして3時間〜3時間半ほど煮込む。※水分が足りない時は水を足す。
  • 塩、胡椒で味をととのえ、仕上げにバターを加える。

おもてなしにもおすすめな、牛ツラミの赤ワイン煮込みのレシピをご紹介します。圧力鍋を使わずに、牛肉と香味野菜を赤ワインでじっくりと煮込み、牛肉本来の旨味を引き出します。とろけるように柔らかく仕上がった牛肉と、濃厚な赤ワインソースは、まさに絶品です。シンプルな材料と手順で、本格的な味わいがお楽しみいただけます。ご家庭で、贅沢なレストランの気分を味わってみませんか?

まとめ:牛ツラミの魅力!

牛ツラミは、あまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、牛肉の中でも独特の食感と濃厚な旨味が魅力の希少部位です。弾力のある歯ごたえと、噛むほどに溢れ出すジューシーな旨味は、一度食べたら忘れられない美味しさです。

通販などを使えば、比較的手軽に購入できるので、「たまには食べたことがない牛肉を」と考えている方は、ぜひ試してみてください。焼き加減によって食感が変わるのも、牛ツラミの魅力の一つです。お好みの焼き加減を見つけて、牛ツラミの奥深い味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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