ミミガーとは、豚の耳を使った沖縄料理のひとつです。コリコリとした独特の食感が特徴で、近年では全国的にも人気が高まっています。しかし、ミミガーの食べ方や調理法を知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ミミガーの栄養価や部位の特徴を詳しく
- ミミガー(豚耳)の部位や特徴
- ミミガー(豚耳)の栄養価やカロリー
- ミミガー(豚耳)の美味しい食べ方や合うお酒
- ミミガー(豚耳)を使った家庭でもできるお手軽レシピ
などを詳しく解説します!
健康志向の方や料理初心者の方にもおすすめの内容ですので、ぜひ最後までお楽しみください!
ミミガー(豚耳)とは?その部位と特徴
豚肉の「ミミガー」について、
- 部位や特徴
- 味や食感
- 名前の由来
などについてご紹介します!
ミミガー(豚耳)の部位と特徴
ミミガーとは、沖縄料理でおなじみの豚の耳のこと。ミミガーはその独特の食感が魅力です。
沖縄では豚は「鳴き声以外すべて食べられる」と言われるほど、豚肉文化が根付いています。ミミガーもその例外ではなく、日常的に食べられている食材の一つです。
ミミガーは、表面の毛を火で炙って処理した後、茹でるか蒸して細切りにするのが一般的。その調理法は、コリコリとした食感が楽しい酢の物や、ピリ辛な辛味噌和え、濃厚なピーナッツバター和えなど、バリエーション豊かで、お酒のおつまみとしても人気です。
近年ではミミガーはコラーゲン豊富な食材としても注目を集めていて、沖縄だけでなく、全国で目にする機会が増えました。
ミミガー(豚耳)の由来と別名
ミミガーは、沖縄料理で馴染み深い食材ですが、その名の由来は、「豚の耳の皮」を意味する沖縄の方言です。「ミミ」は標準語と同じく「耳」を、「ガー」は沖縄の方言で「皮」を表し、この二つを組み合わせた「ミミガー」という名前が定着しました。
沖縄以外にも、中華街や台湾料理店では、ミミガーは「猪耳(ツージー)」という別名で親しまれています。
ミミガー(豚耳)の味わいと食感
ミミガーは、独特のコリコリとした食感が魅力の食材です。食材そのものには強い風味はありませんが、その分、様々な味付けにマッチするのが特徴です。
和え物にしたり、炒め物にしたりと、調理法によって異なる食感の変化も楽しめます。お酒のおつまみにも最適で、一度食べたらクセになること間違いなしです。
ミミガー(豚耳)の栄養価やカロリー
ミミガ―には赤身肉部分がなく、ほとんどが皮と軟骨です。なので栄養がないのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりと栄養のある部位です。以下にミミガーの栄養価を解説します。
ミミガー(豚耳)のカロリー・3大栄養素
100gあたり | 豚ハラミ(サガリ) |
カロリー | 195.9kcal |
タンパク質 | 26.1g |
脂質 | 9.4g |
炭水化物 | 2.3g |
ミミガーを数百グラム食べることはあまりないと思いますが、100gあたりタンパク質26.1gとかなり高タンパク質な食材です。炭水化物は2.3gと低脂質で、糖質を気にする人にとっても安心な食材といえます。
噛みごたえもあるので満腹度が高く、ダイエット中のおやつなどにも合っています。
ミミガー(豚耳)の栄養価について
ミミガー(豚耳)に含まれる中でも多いビタミン・ミネラルとしては
- カルシウム
- ビタミンE
- コラーゲン
などが多く含まれ、ヘルシーな食材としても注目されています。
ミミガー(豚耳)の美味しい食べ方ガイド
ミミガーのおいしい食べ方を簡単にご紹介します。
ミミガー(豚耳)のおいしい食べ方①和え物
ミミガーは沖縄料理の一つで、豚の耳を使った珍味です。特に和え物として楽しむ方法が人気です。まず、ミミガーを薄切りにして、塩揉みを行い、余分な脂肪を取り除きます。その後、熱湯でさっと茹でて、冷水で冷やします。
次に、ミミガーを「酢」や「醤油」、砂糖で味付けします。ここでポイントとなるのが、さっぱりとした「ポン酢」や柚子胡椒を加えることで、風味が一層引き立ちます。最後に、キュウリや人参、もやしなどの野菜と一緒に和えれば完成です。
食感が楽しいミミガーは、ビールや泡盛との相性も抜群です。おつまみとしても、また「ヘルシーな一品」としても最適です。
ミミガー(豚耳)のおいしい食べ方②炒め物
ミミガーは炒め物にしても美味しく楽しむことができます。まず、ミミガーを薄切りにし、熱湯でさっと茹でて臭みを取ります。
次に、フライパンにごま油を熱し、ミミガーを炒めます。ここで、にんにくやしょうがを加えると風味が増します。野菜も一緒に炒めると栄養バランスが良くなります。例えば、ピーマンや人参を加えると、彩りも豊かになります。
最後に、醤油や塩で味を整えれば、簡単に美味しい炒め物が完成します。ミミガーのコリコリ食感を楽しみつつ、野菜の栄養も一緒にとれておすすめです。
ミミガー(豚耳)のおいしい食べ方③煮込み料理
煮込み料理でじっくり味わうミミガーは、コリコリ食感とは違ったトロトロ、プリっとした食感が特徴です。まず、ミミガーをしっかりと下茹でし、余分な脂や臭みを取り除きます。その後、醤油、みりん、酒、砂糖をベースにした煮汁でじっくりと煮込みます。煮込み時間は約1時間が目安です。
煮込むことで、ミミガーの食感が柔らかくなり、味がしっかりと染み込みます。最後に、ネギや生姜を添えて風味をプラスすると、さらに美味しく仕上がります。煮込みミミガーは、ご飯のおかずやお酒のつまみにぴったりです。家庭でも簡単に作れて、ミミガーのひと味違った風味を楽しめますよ。
ミミガー(豚耳)に合うお酒の選び方
ミミガー(豚耳)と合うお酒①沖縄の泡盛
沖縄の郷土料理として親しまれているミミガー。コリコリとした独特の食感を楽しむなら、合わせるお酒は沖縄の伝統的なお酒「泡盛」がおすすめです。米を原料とする泡盛は、長期熟成によって生まれる芳醇な香りと深いコクが特徴です。スッキリとした飲み口でありながら、複雑な味わいが、ミミガーの淡白な旨みを引き立ててくれます。
定番の酢味噌和えはもちろん、サラダや炒め物など、様々な調理法で楽しめるミミガーと泡盛の組み合わせは、沖縄の居酒屋でも定番メニューとして人気です。
ミミガー(豚耳)と合うお酒②焼酎
ミミガーは沖縄料理の定番食材ですが、実は焼酎との相性も抜群なんです。シンプルな味付けなので、焼酎本来の風味を邪魔しません。
中でも特におすすめなのは、まろやかな甘みが特徴の芋焼酎。ミミガーのコリコリとした食感と、芋焼酎のふくよかな味わいが口の中で絶妙に調和します。ついつい杯が進んでしまう、魅惑の組み合わせと言えるでしょう。
もちろん、芋焼酎だけでなく、米焼酎や麦焼酎とのペアリングもおすすめです。濃厚な味付けのミミガーには、スッキリとした後味の米焼酎を。逆に、さっぱりとした味付けのミミガーには、麦焼酎や芋焼酎の豊かな香味がより一層引き立ちます。
色々な焼酎とミミガーの組み合わせを試して、あなたにとって最高の組み合わせを見つけてみて下さい。
ミミガー(豚耳)と合うお酒③ビール
ビールと「ミミガー」の相性は最高です。ミミガーのコリコリ食感が、ビールの苦味と超絶マッチします。特に沖縄のビールとえば「オリオン」が絶対オススメ!爽快感のあるキレと涼やかな味わいがミミガーにベストマッチ。
もちろん、「アサヒスーパードライ」や「キリン一番搾り」「エビスビール」など、沖縄以外のビールとの組み合わせもおすすめです。また、ミミガーの「コラーゲン」は美容にも良いとされています。
ビールとの相性をさらに楽しむためには、冷えたグラスも忘れずに。ミミガーのコリコリ食感と、キンキンに冷えたビールの爽快感が、暑い夏の日には最高の組み合わせとなるでしょう。
ミミガー(豚耳)の下処理方法
ミミガー(豚耳)は基本的には下処理済みのものを購入することがほとんどだと思います。ここでは万が一、購入したミミガーが下処理前だった場合のための下処理方法を簡単に解説します。
- ミミガーに毛が残っている場合は、バーナーやライターで炙って焼き切りましょう。
- 次に、お酢や塩を使って丁寧に揉み洗いし、汚れを落とします。お酢を使うことで、臭みも和らぎます。
- 鍋にたっぷりの水をはり、ミミガーを入れ、沸いたら20分ほど茹でます。
- 茹でこぼしたら、再び鍋に水とネギやニンニクなどの香味野菜とミミガーを入れ、30分ほど茹でましょう。
- ザルにあけ、ミミガーを食べやすいサイズに切ります。
和え物など冷たい料理で食べる時は細め、炒めものや煮物などあたたかい料理で食べる時は少し大きめに切ると、よりミミガーの食感を楽しむことができますよ。
おすすめのミミガー(豚耳)レシピ
ポン酢でさっぱり♪ミミガーサラダ
[材料](2人分)
- ミミガー50g
- きゅうり1本
調味料
- ポン酢しょうゆ:大さじ1/2
- ごま油:大さじ1/2
- すりおろし生姜:小さじ1/2
作り方
- きゅうりはヘタをおとし、千切りにする
- 下処理したミミガーを細切りにする
- ボウルに調味料を合わせ、①と②を入れて和えて完成!
ミミガーときゅうりのポン酢和えは、さっぱりとした味付けで、箸休めやおつまみにも最適です。きゅうりのシャキシャキ感と、ミミガーのコリコリ食感のハーモニーをぜひお楽しみください。お好みで「ラー油」を加えると、ピリ辛のアクセントが効いて一層美味しくなります。ミミガーサラダは、ビタミンやミネラルが豊富で、ヘルシーな一品としても人気。きゅうりの代わりにレタスやラディッシュ、ブロッコリーなど、お好みの野菜を入れるのもおすすめです!
おつまみに最適なミミガーの唐揚げ
[材料](2人分)
- ミミガー:100g
- 片栗粉:大さじ2
- 揚げ油:適量
調味液
- 料理酒:大さじ1
- しょうゆ:小さじ1
- ごま油:小さじ1
- すりおろし生姜:小さじ1/4
- すりおろしニンニク:小さじ1/4
作り方
- 下処理したミミガーをお好みの大きさにスライスします。
- 調味液の材料を全て合わせ、ジッパー付き保存袋に入れます。
- ②の保存袋にミミガーを入れ、冷蔵庫で1時間ほど漬け込みます。
- ミミガーを取り出し、片栗粉をまぶします。
- 180℃に熱した油に③を入れ、きつね色になるまで揚げて完成。
ミミガーの唐揚げは、おつまみに最適な一品です。揚げたてのミミガーは、ビールや泡盛との相性が抜群。さらに、レモンを絞るとさっぱりとした風味が楽しめます。
簡単な調理法でありながら、カリカリの衣とミミガーのコリコリ食感が同時に楽しめるミミガーの唐揚げは、家庭でも手軽に作れるおつまみとしておすすめです。
大人の味わい、ミミガーともやしのラー油あえ
[材料](2人分)
- ミミガー:100g
- もやし:1袋
調味料
- ごま油:大さじ2
- ラー油:小さじ2
- 塩:小さじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1/2
- すりおろしニンニク:小さじ1/2
作り方
- 下処理したミミガーを好みのサイズにカットする。
- 鍋にお湯を沸かし、もやしを1分程度茹でる。
- ボウルに調味料の材料を全て混ぜる。
- ③にミミガー、もやしを加え、和えて完成。
ミミガーともやしのラー油あえは、大人の味わいを楽しむ一品です。ミミガーのコリコリとした食感は、シャキシャキしたもやしとも相性も抜群。和えるだけの簡単レシピで、ビールや日本酒ともよく合います。ラー油のピリ辛がアクセントになり、食欲をそそります。
ミミガーの辛ピーナッツ和え
[材料](2人分)
- ミミガー:100g
- きゅうり:1/2本
- だし汁:30cc
調味料
- ピーナッツクリーム:大さじ2
- 酢:小さじ2
- 豆板醤:小さじ1
- みりん:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
作り方
- 下処理したミミガーを好みのサイズにカットする。
- きゅうりを斜めにスライスして細切りにする
- ボウルに調味料の材料を全ていれる。
- ③にだし汁を少しずつ加え、全体をなじませる。
- ④にミミガー、きゅうりを加え、和えて完成。
ミミガーの辛ピーナッツ和えは、きゅうりのシャキシャキと、ミミガーのコリコリがやみつきになる一品。ピーナッツのまろやかな美味しさにピリッと辛味が加わり、お酒のおつまみにもご飯のおかずとしても美味しく召し上がれます。
ミミガーのキムチ炒め
[材料](2人分)
- ミミガー:100g
- 白菜キムチ:100g
- にんじん:1/4本
- もやし:1/2袋
- ニラ:1/2束
- ごま油:大さじ1
- 白ごま:大さじ1
調味料
- 料理酒:小さじ2
- 砂糖:小さじ1/2
- しょうゆ:小さじ1
- すりおろしニンニク:小さじ1/2
作り方
- 下処理したミミガーを好みのサイズにカットする。
- 調味料の材料を全て混ぜ合わせ、ミミガーと絡める。
- にんじんを細切りにする。
- ニラは長さ4cm程度に切る
- フライパンにごま油をひき、強火で熱する。
- ミミガー、にんじん、もやしを加えて炒める。
- もやしが少ししんなりしたら、白菜キムチ、ニラを加えてさっと炒める。
- 器に盛り付け、仕上げに白ごまをまぶして完成。
ミミガーのキムチ炒めは、ミミガーのコリコリ食感にキムチのピリッと辛味の効いた、食欲をそそる1品です。仕上げにネギやゴマを振りかけると、見た目も鮮やかで香りもたちます。お酒のおつまみとしても最適で、ビールや泡盛と一緒に楽しむのがおすすめです。
ミミガーのトリッパ風
[材料](2人分)
- ミミガー:100g
- 玉ねぎ:50g
- セロリ:50g
- ニンニク:1かけ
- 鷹の爪:1本
- トマト缶(カットタイプ):1/2缶(200g)
- 白ワイン:大さじ2
- オリーブオイル:大さじ1
- 粉チーズ:大さじ1
調味料
- コンソメ顆粒:小さじ2
- 塩こしょう:小さじ1/3
- ローリエ:1枚
- ローズマリー:1本
作り方
- 下処理したミミガーを好みの大きさにスライスします。(大きめがおすすめです)
- 玉ねぎ、セロリ、にんにくをみじん切りに、鷹の爪を輪切りにします。
- 鍋にオリーブオイルをひいて熱し、②を中火で炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしてきたらカットトマト、白ワインを入れて煮込みます。
- 5分ほど中火で煮込み、白ワインのアルコールが飛んだら調味料の材料を全て入れます。
- ミミガーを鍋に入れ、10分ほど煮込みます。
- ミミガーに味がしみたら、器に盛り付けて仕上げに粉チーズをふって完成。
トリッパとは牛のハチノスと呼ばれる部位をさしますが、この代用としてミミガーを使用したレシピです。煮込むことでミミガーの食感もややもっちりとしたものに変化し、新しい楽しみ方ができます。このミミガーのトリッパ風は、ワインとの相性も抜群。パンもあるとさらに満足度が高まります。おもてなし料理としても喜ばれる一品です。
まとめ:ミミガー(豚耳)の魅力とその栄養価
ミミガーは豚の耳を使用した食材で、そのコリコリとした独特な食感が多くの人々を魅了しています。栄養価も高く、クセがないため、さまざまな食材や調味料と相性抜群の万能食材です。
家庭料理はもちろん、居酒屋メニューとしても幅広く親しまれており、炒め物や和え物、サラダなど多彩な料理に活用できます。
ぜひ一度、ミミガーを使った料理を試してその魅力を体感してみてください♪