テッチャン(シマチョウ)とは?部位の特徴やカロリー・美味しい食べ方を解説!

「焼肉屋でテッチャンを見かけたけれど、どんな部位なのか気になる…」

「カロリーが高そうだけど、食べても大丈夫かな…」

そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。テッチャンはホルモンの一種で、その特徴を知ることでより美味しく楽しむことができます。

また、カロリーや栄養価を理解すれば、健康面でも安心して食べられます。テッチャンの魅力を知って、次の焼肉をさらに楽しんでみませんか。

この記事では、テッチャンについて詳しく知りたい方に向けて、

  • テッチャンの部位の特徴
  • テッチャンのカロリーや栄養価
  • テッチャンの美味しい食べ方

上記について、解説しています!テッチャンの魅力を発見し、焼肉の楽しみ方を広げましょう。

目次

テッチャン(シマチョウ)部位の基本情報

テッチャンとはどこの部位で、どんな特徴があるのでしょうか?ここでは

  • テッチャン(シマチョウ)の部位と特徴
  • テッチャン(シマチョウ)の味わいや食感
  • コテッチャンとの違い

などについて解説します!

テッチャン(シマチョウ)の部位はどこ?場所と特徴

テッチャンは、牛の大腸を指し、「シマチョウ」「ダイテツ」とも呼ばれています。名前の由来は朝鮮語で「大腸」を意味する言葉からきています。ちなみに、シマチョウという別名は、独特の縞模様からきています。

焼肉屋では定番の人気ホルモンですが、スーパーではあまり見かけないかもしれません。牛一頭からわずか1kg程度しか取れない希少部位のため、一般家庭の食卓に上がる機会は少ないでしょう。しかし、独特の食感と味わいに魅了される人が多く、多くの焼肉ファンに愛されています。

下処理の難しさはプロの料理人でさえ苦労するほどですが、適切な処理を行うことでホルモン特有の臭みを取り除くことができます。丁寧に処理されたテッチャンは、もつ鍋の具材としても最適で、プリプリとした食感と濃厚な味わいが楽しめます。

テッチャン(シマチョウ)の味わいや食感

テッチャン(シマチョウ)は、プリプリとした独特の食感と、噛むほどに溢れ出す濃厚な脂の旨味が魅力です。脂の甘みは強く、口の中に広がる豊かな風味は、まさに「上ホルモン」と呼ぶにふさわしい美味しさと言えるでしょう。(焼肉店では上ホルモンとして提供されることが多いです。)

新鮮なテッチャンは、他のホルモンと比べても脂の質が格段に高く、とろけるような舌触りを堪能できます。焼肉屋では下処理の難しさから職人の腕の見せ所となる部位であり、丁寧な処理を経て提供されるテッチャンは、まさに至高の一品です。

コテッチャンではないの?

「コテッチャン」って、「テッチャン」と関係があるの?と思われた方、いらっしゃるかもしれません。実は、こてっちゃんは、エスフーズと伊藤ハムが販売する牛もつ加工品のブランド名なんです。スーパーなどで見かける、あの味噌や醤油で味付けされた商品のことですね。

名前の由来は、原料に牛の小腸を使っていることから来ています。朝鮮語で牛の大腸を指す「テッチャン」に、小さいという意味の「こ」を付けて「こてっちゃん」としたそうです。つまり、テッチャンと名前は似ていますが、厳密には別のもの。焼肉屋さんで提供されるテッチャンとは調理方法も味付けも異なり、家庭で手軽に食べられるのが特徴です。ちなみに、こてっちゃんは1982年の発売開始以来、長年愛され続けているロングセラー商品なんですよ。

テッチャン(シマチョウ)の栄養とカロリー

テッチャンの栄養価…少し気になりますよね。カロリーは高くないか、ビタミンやミネラルなどは何が豊富なのか。ここではテッチャンのカロリーやその他の栄養素について解説します。

テッチャン(シマチョウ)のカロリー・3大栄養素

100gあたりテッチャン(シマチョウ)
カロリー150kcal
タンパク質9.3g
脂質13g
炭水化物0g
参考:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年丨文部科学省

テッチャンは100gあたりカロリー150kcal。プリプリとジューシーな食感のわりに低カロリーです。ただ、PFC(3大栄養素)の中では脂質が最も多く13gとなっています。炭水化物(糖質)0gでタンパク質9.3gとそこそこ高タンパクではありますが、脂質量が多いため糖質量の多い食材と一緒に食べる時はやや注意が必要です。

テッチャン(シマチョウ)の栄養価について

テッチャンに含まれる中でも多いビタミン・ミネラルとしては

  • ビタミンB郡
  • 亜鉛

が特に多く含まれます。ビタミンB郡は代謝を助けるのに役立ちますし、亜鉛はホルモン合成などに役立つので、栄養価は高い食品といえるでしょう。

テッチャン(シマチョウ)の他の牛の腸ホルモンの味わい

テッチャンは牛の大腸のホルモンですが、その他の腸ホルモンとはどう違うのでしょうか?ここでは、

  • コプチャン(マルチョウ / ホソ / 小腸)
  • テッポウ(直腸)
  • メンチャン(盲腸)
  • トロテッチャン

といった他の牛の腸ホルモン部位の味わいを解説します。

コプチャン(マルチョウ / ホソ / 小腸)の味わい

コプチャンとは、牛の小腸の中でも特に脂の乗った部分を指し、プリプリとした食感と濃厚な旨味が特徴です。全長約60mにも及ぶ牛の小腸のうち、約40m、重さにして約10kgがコプチャンに相当します。そのため、比較的入手しやすく、焼肉屋でも頻繁に見かけることができます。

コプチャンは、「マルチョウ」「ホソ」といった別名でも知られています。マルチョウは、脂がたっぷり詰まった小腸を輪切りにしたもので、その名の通り丸みを帯びた形状をしています。噛むほどにじゅわっと溢れる脂の旨みと、プリッとした弾けるような食感が楽しめます。ホソは、小腸を縦に裂いて脂を落としたもので、コプチャンに比べるとあっさりとした味わいです。

コプチャンは、脂が多い部位なので、こってりとした味わいが好きな方には特におすすめ。ホルモン初心者の方にも、比較的くせが少ないため食べやすいでしょう。焼肉で塩やタレでシンプルに味わうのはもちろん、もつ鍋の具材としても人気です。コラーゲンやタンパク質も豊富に含んでいるため、美容に関心のある女性にもおすすめです。

テッポウ(直腸)の味わい

テッポウ、別名「直腸」は、牛の腸の中でも肛門に近い部位です。名前の由来は、切り開いて伸ばした形が鉄砲に似ていることから。マルチョウやシマチョウのような脂の濃厚さはありませんが、独特の魅力を持つホルモンです。

最大の特徴は、他では味わえないハードな食感。筋肉質で強い弾力を持ち、噛み切るにはある程度の力が必要です。この力強い噛みごたえこそがテッポウの醍醐味と言えるでしょう。

脂が少ないため、味わいは淡白でさっぱりとしています。牛の腸は胃に近いほど脂っぽく、肛門に近いほど歯ごたえが強くなる傾向があります。テッポウはまさにその典型で、シマチョウなどに比べると脂身は控えめ。肉の旨味をストレートに感じることができ、脂っこいホルモンが苦手な方にもおすすめです。圧力鍋でじっくり柔らかく煮込んだ後、好みの味付けで楽しむのも良いでしょう。

メンチャン(盲腸)の味わい

メンチャン(盲腸)は、牛の大腸の一部で、直径約10cmの太い管状の部位です。フランスやイタリアでは、仔牛のメンチャンをソーセージのケーシングとして使用することもあります。

日本では焼肉やもつ鍋の食材として人気で、コリコリとした独特の食感と、噛むほどに溢れる旨味が魅力です。脂の濃厚な味わいを持ちながら、後味は意外とあっさりしている点も特徴と言えるでしょう。大腸の最終部分に位置するため、コプチャンとテッポウ双方の美味しさを兼ね備えている、例えるならいいとこ取りのような部位なのです。

もつ煮込みなどでじっくり煮込むことで、より一層その美味しさが引き立ちます。

トロテッチャンの味わい

トロテッチャンとは、牛の小腸から取れるホルモンです。牛の小腸の中でも特に脂の乗った部位で、薄い皮に包まれたプリプリとした脂身が特徴。口に含むと、じゅわっと甘い脂の旨味が広がり、とろけるような食感が楽しめます。テッチャンと比べると皮が薄く、脂の量が多いので、より濃厚な味わいを堪能できます。

このトロテッチャン、お店によっては「コテツ」と呼ばれることも。コラーゲンも豊富に含まれており、プルプルとした弾力のある歯ごたえも魅力の一つです。脂の甘みとコラーゲンのプルプル感、この2つの異なる食感が同時に楽しめるのは、トロテッチャンの大きな特徴と言えるでしょう。ホルモン好きなら一度は試してみる価値のある部位です。

テッチャン(シマチョウ)の美味しい食べ方

テッチャン(シマチョウ)は、独特の食感と濃厚な味わいが魅力のホルモンです。適切な下処理を行うことで臭みが軽減され、本来の旨味を存分に楽しむことができます。下処理のコツは、丁寧に洗い、余分な脂や汚れを取り除くことです。

下処理を終えたテッチャンは、様々な調理法で楽しむことができます。

シンプルに焼肉でのテッチャンの楽しみ方

炭火でじっくり焼き上げる焼肉は、テッチャンの醍醐味を味わうのに最適な調理法です。脂が滴り落ち、香ばしい香りが食欲をそそります。焼く際は、まず皮目をパリッと焼き上げ、その後、脂面を軽く炙るように焼くのがポイントです。高温で焼きすぎると脂が溶け出し旨味が逃げてしまうため、火加減に注意しましょう。塩胡椒でシンプルに味付けしても、タレで濃厚な味付けにしても美味しくいただけます。

鍋・煮込み料理でのテッチャンの楽しみ方

また、テッチャンはもつ鍋やホルモン炒めも人気の調理法です。もつ鍋の場合は、他のホルモンや野菜と一緒に煮込むことで、テッチャンの旨味がスープに溶け出し、奥深い味わいを生み出します。味噌ベースのスープとの相性も抜群です。

もちろん、テッチャンは通常の煮込み料理にも活用できます。じっくり煮込むことで、テッチャンはとろけるような柔らかさになり、より一層旨味が引き立ちます。味噌煮込みやトマト煮込みなど、様々な味付けで楽しめます。

ホルモン炒めでのテッチャン楽しみ方

ホルモン炒めの場合は、キャベツやニラなどの野菜と合わせることで、テッチャンの脂っぽさが軽減され、バランスの良い一品に仕上がります。プリプリとした食感と野菜のシャキシャキとした食感が絶妙なハーモニーを奏でます。

テッチャン(シマチョウ)を気軽に買うなら通販がおすすめ

ホルモンの中でも特に人気の高いテッチャン。スーパーではなかなか手に入らないことも多く、買いたくても見つからないという経験をした方もいるのではないでしょうか。そんなテッチャンを入手するには、通販サイトの利用がおすすめです。近所のスーパーで手に入らない希少部位でも、通販なら手軽に購入できます。

例えば、Amazonや楽天市場などの大手通販サイトには、全国の精肉店・焼肉店が出店しており、様々な種類のテッチャンが販売されています。国産黒毛和牛のA5ランクのテッチャンや、お手頃価格の輸入牛のテッチャンなど、予算や好みに合わせて選ぶことができます。

店舗などで美味しいテッチャンを見分けるポイント

テッチャンは通販での購入がおすすめですが、実際に商品を見て判断してから購入したい方もいらっしゃいますよね。

せっかくの希少部位ですから、美味しくて新鮮なものを選びたいもの。そこでここでは美味しいテッチャンの選び方のポイントとして、

  • 肉の色のツヤ感
  • 脂身のプリプリさ
  • 外国産か国産牛のものか

といった点から解説します!

肉の色のツヤ感

新鮮で美味しいテッチャンの見分け方として、まず注目したいのが「つやのある乳白色の脂」と「鮮やかなピンク色の筋肉」です。このコントラストが、新鮮さの証。特にピンク色は、丁寧な下処理によって際立ちます。例えば、下処理が不十分だったり、時間が経つと、ピンク色は徐々に黒ずんでしまいます。

新鮮なテッチャンは、脂の部分に透明感があるのも特徴。反対に、時間が経過したテッチャンは、脂の透明感が失われ、白濁したり、黄色っぽく変色したりします。

つまり、新鮮なテッチャンは「つやのある乳白色の脂」「鮮やかなピンク色の筋肉」「透明感のある見た目」の3点が揃っていることが重要です。スーパーなどでテッチャンを選ぶ際は、ぜひこれらのポイントに注目してみてください。

脂つきで提供されているか

テッチャンの美味しさを左右する重要な要素、それは脂です。新鮮なテッチャンは、脂がしっかり付いて提供されます。この脂身こそ、テッチャン特有のプリプリとした食感と濃厚な旨味を生み出す源。良質な脂は、見た目にも判断できます。プルプルとした弾力があり、乳白色でツヤがあるものが新鮮な証拠です。

脂にはコラーゲンも豊富に含まれています。美容に関心のある方にも嬉しいポイントですね。

また、新鮮なシマチョウは、適切な下処理が施されているため、臭みがほとんどありません。脂の酸化は臭みの原因となるため、鮮度を見分ける重要な指標にもなります。もしも、強い臭いを感じたら、鮮度が落ちている可能性があるので注意が必要です。

産地によっても味わいが違うため要チェック

テッチャンを選ぶ際には、外国産よりも国産牛のものがおすすめです。国産牛は飼育環境や餌にこだわりがあり、旨味や食感が優れています。また、厳しい基準をクリアした牛から取れるテッチャンは、安全性も高く安心して楽しめます。

ご自宅で楽しむなら外食よりも安くすみますし、せっかくお店で買うなら高品質な国産牛のテッチャンをぜひ1度は味わってみてください。あ

まとめ:テッチャンの魅力を深めたいあなたへ

今回は、テッチャンに興味がある方に向けて、

  • テッチャンの部位の特徴
  • テッチャンのカロリー情報
  • テッチャンの美味しい食べ方

などについて、お伝えしてきました。

テッチャンは独特の風味と食感が魅力の食材です。しかし、調理方法やカロリーについて不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。そこで、テッチャンの特長やヘルシーに楽しむ方法を詳しくご紹介しました。

ぜひ、テッチャンを美味しく召し上がってみてくださいね!

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